DT200WRがアイドリングするようになり、試走しました。
が、60Km/h巡航中にエンジンストール。再度エンジンを掛けて再スタートするも、少し進んでまた止まる。
結局この日、3回止まりました。しかも3回目にはオーバーフローし、キャブからガソリンが溢れ出て・・・。
どういうことなのか・・・?
このことを先輩と話していると、パワージェットでは・・・という話が出て、そういえばパワージェット換えてない、と思い出し再度キャブをバラしてみることにしました。
パワージェット
パワージェットはここにあったのですね。分からなかった。
ヤマハのパーツリストにはジェット・パワーとあります。
組み付けて・・・。ここからマイナスで締め込み、奥深くまで入ります。
パワージェットの上にあるホルダも新品に換えました。
取り出したパワージェット。詰まりまくっていました。速度が上がった時のエンストは詰まりによるガス欠、オーバーフローは詰まっていたゴミが流れてフロートバルブに噛んだのでしょうか。
原因が分かって良かったことにします。
フロートバルブも交換。今回、社外品のキットに入っていたものを使ったのですが、油面を合わせた時にフロートのベロをかなり曲げていたのが気になっていたので、純正品に交換します。
タンクコック
もう一つ問題があり、タンクコックからガソリンが漏れていました。実はタンクコックはまだ痛みが少ない部品があったことから交換していたのですが、今回比較してみるとタンクコック出口のパイプ径が違うことが分かり・・・。
左が91年式。右が92年式。92年式が太いです。ガソリンの出が悪かったのはこのせいでしょうか。交換していたもののシール面が腐食していたこともあり、元に戻します。
組み立てて。
ガソリン漏れ対策として、ガスケットの上にゴムシートに穴を開けたものを重ねます。ゴムシートはもちろん耐ガソリン性(ニトリル)のものを使います。
穴は8mmのポンチで開けています。
タンクコックのボルト、ガスケットも交換。ただのワッシャかと思ったら、ガスケットでボルトとの隙間がないようになっています。漏れはここからだったのかもしれません。
組み立て後。今度は漏れないと思います。
オイルポンプ
もう一つ、エンジンが止まった時にオイルポンプからのホース内にオイルが無かったことが気になっていました。
でもサイレンサーからの白煙も確認していますし、サイレンサー出口にはオイルがベッタリ付いています。焼き付いているようにもありませし、オイルが無いということはなさそう。謎です。
ガソリンを2ストオイルとの混合にしてキャブに供給し、オイルポンプからのオイル吐出を見てみますが、やはりオイルは出ていません。
カバーを外し、オイルポンプへのホースを外してみましたが、オイルは出てきません。オイルタンクからオイルポンプへのホースが詰まっているのか?ホースを外して水を通してみると・・・。若干詰まりがあったようです。
今までは残っていたオイルが出ていたのでしょうか・・・?
ホースを付けて、エンジンを掛けて少し経つとじわじわと2ストオイルが出てきました。ホースは確認したつもりだったのですが、早く気が付いて良かった。今回パワージェットの件が無かったら最悪焼き付いていたかもしれません。
ホースのキャブ側は透明のものを付けていますが、ここはオイルが供給されているか要確認です。
オイルポンプは合マークと最小ストロークの確認、エア抜きをしてカバー取り付けます。
近所を試走してみました。速度を上げても大丈夫なようです。が、2ストの音に慣れていないのでこれが正常かどうか・・・。壊れそうでまだ怖いですね。
少しずつ距離を伸ばしたいと思います。
本当に完成したのか?まだ安心できません。