TRX850 フロントフォークオーバーホール

TRX850の記事はしばらくぶりですが、前回伊豆半島の後、南阿蘇に行っていまして・・・。
連れがいたので記事にはしていないのですが、3泊4日、1,200Kmのロングツーリングでした。

帰ってきてからフロントフォークを見ると・・・。

左フォークからオイルが。以前から輪っかができてはいたのですが、ちょっとこれ以上はマズいとオーバーホールを決意。
面倒くさいのでなかなか決意できなかったのですが・・・実は、ここからが長いです。

ジャッキアップしてフロントタイヤ、フォークを外します。

苦労したのはフォーク底のボルト。
こんな感じでボルト穴を使って緩めることができました。ここはインパクトドライバーを使っても緩めることができなかったので、やはり、アウターチューブの固定が必要です。万力が欲しいところ。

トップキャップはフォークを外す前に緩めておきます。でないと絶対に外すことができません。
緩めてオイルを抜きます。

フォーク内の部品を取り、残っているオイルを抜き取ります。
抜いたオイルはシャバシャバでした。そして臭い。

ボルトは緩みましたが、フォーク内のシリンダが供回りしてボルトを外すことができません。で、近くのアストロに走って買ってきたのがこれ。
「フロントフォークダンパーロックソケット」です。

エクステンションバーを繋げて、フォークの中に差し込み・・・

人力で外すのは無理だったので、インパクトドライバーを購入。今まで見送ってきたのですが、これを機会にやっと手に入れました。

これは外した部品ですが、半円の穴に・・・ロックソケット・・・を差し込んで固定して、インパクトドライバーで・・・一瞬で緩みました。
今までの苦労はなんだったのか。やはり工具は大事。

やっとボルトが緩んだので、シリンダを取り出し、アウターチューブとインナーチューブを切り離します。

オイルシールで外れないのですが、ここは人力で外します。
両手で持って何回か引っ張ったら取れましたが、落としそうになるので注意です。

シリンダをきれいにして、オイルシール、ボルト、ガスケットを新品にします。
一つだけ、スライドメタルというのを買い忘れていたので、これは残念ながら再利用します。

インナーチューブを入れて、新品のオイルシールを入れます。

シールの圧入は塩ビ管などありますが、これまでで相当時間かかっているので、素直に専用工具を購入します。「フォークシールプッシャー」これもアストロです。
何の苦労も無くすんなり入ったので、やはり専用工具だけのことはあるかと。

フォークオイルを入れる前にフォークが倒れないように固定します。

新品のフォークオイルはこんな色なのですね。
フォークオイルを0.494L入れた後、インナーチューブをストロークさせてしばらく置いてエア抜きをします。

規定量ではオイルレベル123mmに達しなかったので、少し足してから自作の油面調整ツールでオイルを抜き取ります。

最後にオイルシールとダストシールを組んで、車体にフロントフォークを組み付けます。オイルは漏れていないようです。一箇所傷があったので気になっていたのですが・・・。

フォークオイルのエア抜き中にステアリングベアリングの確認。
下側はグリスが残っていたようですが・・・

上側にはグリスなし。ウレアグリスなので、定期的に確認が必要でしょう。
たっぷりグリスアップしました。
私のTRXはボールベアリングですが、テーパベアリングに交換するというのもあるようですね。そのまま使いますが・・・。

長い長いフロントフォークO/Hが終わりました。
乗る機会が減ってしまって、2019年は4,000Kmくらい。これで2020年も走ります!

Date:2020/1/19 Odo:53,990Km




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